Polstob
2026年10月23日(金)
続報決算

トムラの7〜9月期、売上高20%増の3億6600万ユーロ 調整後EBITAは55%増の4700万ユーロ

回収部門は21%の増収で、既存市場は19%伸びた。リサイクル部門の調整後EBITAは前年同期の△300万ユーロから600万ユーロの黒字に転じた。

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要点2026年7〜9月期時点
  • 売上高3億6600万 ユーロ 2025年7〜9月期の3億600万ユーロから20%増
  • 特別項目調整後のEBITA4700万 ユーロ 2025年7〜9月期の3000万ユーロから55%増
  • 売上総利益率43.0 % 2025年7〜9月期は44.1%

リバース・ベンディング・マシン(使用済み容器の自動回収機)とセンサー式選別装置を手がけるオスロ上場のトムラ・システムズは、2026年7〜9月期のEBITAマージンが12.9%と、前年同期の10.0%から拡大した。グループの売上総利益率は低下し、同社はその要因を回収部門に求めている。両四半期とも特別項目はなく、調整後と報告ベースのEBITAはいずれの期も一致する。営業費用は5%増の1億1000万ユーロだった。同社の2026年10月23日の発表は、増加の要因として英国とポーランドでの立ち上げ、為替、インフレ、そしてクリンク(Clynk)の加算を挙げている。クリンクは飲料容器を袋に入れて持ち込む方式の回収・処理を手がける米国の事業者で、トムラは2025年9月30日に同社の資産を取得した。

トムラの部門別業績(2026年7〜9月期と2025年7〜9月期)
部門売上高 2026年7〜9月期(100万ユーロ)売上高 2025年7〜9月期(100万ユーロ)売上総利益率 2026年7〜9月期(2025年7〜9月期)調整後EBITAマージン 2026年7〜9月期(2025年7〜9月期)
回収(Collection)21717940.8% (42.3%)16.6% (16.3%)
リサイクル(Recycling)544047.7% (43.9%)10.9% (-7.6%)
食品(Food)867645.0% (45.1%)13.0% (10.2%)
トムラ・グループ36630643.0% (44.1%)12.9% (10.0%)

出典: TOMRA Systems ASA, 3rd quarter 2026 report, note 5 (operating segments), 2026年7〜9月期. グループ合計には、行として示していないトムラ・ホライゾン(2026年7〜9月期の売上高は1040万ユーロ)と本社部門も含まれる。

回収部門の既存市場の売上高は1億6200万ユーロから1億9300万ユーロに増え、うち800万ユーロはクリンクの寄与だった。発表は、けん引役としてドイツ、北米、オーストラリアを挙げている。新規市場は前年同期の1700万ユーロに対し2400万ユーロで、デポジット制度を新たに導入したポーランド、シンガポール、ルーマニアへの納入による。発表によると、事業構成の影響と既存・新規市場での高水準の機器販売により、同部門の売上総利益率は42.3%から40.8%に低下した。一方、EBITAは2900万ユーロから3600万ユーロに増えた。

受注と受注残
  • リサイクル部門の受注額73 EUR m+73.8% 対 2025年7〜9月期
  • リサイクル部門の受注残124 EUR m+13.8% 対 2025年7〜9月期
  • 食品部門の受注額75 EUR m−2.6% 対 2025年7〜9月期
  • 食品部門の受注残110 EUR m−20.3% 対 2025年7〜9月期

出典: TOMRA Systems ASA, 3rd quarter 2026 report, 2026年9月30日.

リサイクル部門の受注額は前年同期の4200万ユーロから7300万ユーロに増え、うち2600万ユーロはトムラが「非常に大型」と呼ぶ鉱業向けの受注だった。部門売上高はほぼすべての地域で増え、報告書は売上総利益率の改善を数量の増加と売上原価の削減によるとしている。発表によると、食品部門では柑橘類、ブルーベリー、野菜など複数の品目で売上高が伸び、ジャガイモの低迷を補った。食品部門の受注残は前年同期比20%減少した。受注額が7700万ユーロから7500万ユーロに減ったことについて、トムラは投資時期の問題だとしている。

“リサイクル部門では、業務改善とコスト対策の効果が表れ、収益性は引き続き正しい方向に向かっているが、市場心理は全体としてほぼ変わっていない。(中略)EUの包装・包装廃棄物規則(PPWR)の適用が始まり、リサイクルを取り巻く長期的な規制環境は強化されている。”

Tove Andersen, トムラ・システムズ社長兼最高経営責任者(CEO) · api3.oslo.oslobors.no

原文: “In Recycling, profitability continues to move in the right direction as our operational improvements and cost actions take effect, although overall market sentiment remains broadly unchanged. … The EU Packaging and Packaging Waste Regulation (PPWR) is now applicable, strengthening the long-term regulatory backdrop for recycling.”

トムラは2026年7〜12月の回収部門の総売上高を4億1000万〜4億3000万ユーロと見込み、通期の売上総利益率は約40%とみている。2026年通期では、リサイクル部門の売上高を2億500万〜2億1500万ユーロ、食品部門を3億4700万〜3億5700万ユーロと予想し、設備投資の総額は約9000万〜1億ユーロを計画する。報告書によると、グループ売上高の約15%は関税の対象となりうる米国での販売による。

情報源
  1. TOMRA Systems ASA, 'TOMRA: 3Q26 - 20% revenue growth with strong operational performance' (Oslo Børs NewsWeb, message 684671), 2026年10月23日 07:00 CEST
  2. TOMRA Systems ASA, 3rd quarter 2026 report (PDF, NewsWeb attachment), 2026年10月23日 07:00 CEST
  3. TOMRA Systems ASA, 3rd quarter 2025 report, note 6 (acquisition of CLYNK), 2025年10月17日 07:00 CEST
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